Pharmacist 制度

【 調剤感染症対策実施加算 】調剤薬局での注意点と実践例を解説!

2021年4月3日

 

K くん
2021年4月1日から、「 調剤感染症対策実施加算 」というものが新たに始まったの知ってる?
えっ何それ?そんなの始まったの?
知らなかったから何か不安になってきたな。
今からでも大丈夫かな、、。
K くん
大丈夫だよ! 順番に解説していくから安心して。既に知ってる人も参考にしてみてね。
良かった~。とりあえず安心したよ~。
K くん
1人で悩まず現場での情報共有は大事だと思うよ。
職場内でもみんなで意見交換していこう。

 

本稿では、調剤感染症対策実施加算の準備するもの、実践についてわかりやすくまとめています。

 

本記事の主な内容

・調剤感染症対策実施加算ってなに?
・薬歴や保険請求(レセプト)はどうすればいいの?
・調剤薬局での具体的対策は何をするの?

 

記事を最後まで読んでいただくことで、

 

・私はこう考えるけど、あなたはどう?

・ウチの薬局ではまずこれで実践してみよう!

 

何から手を付けたらいいか分からない状態から抜け出す1歩に繋がると思います。

私も含め薬剤師の取り組みを多くの人に知っていただけたら嬉しいですね。

 

こんにちは、kloloです。

中堅チェーン薬局に10年以上勤めている現役薬剤師です。

管理薬剤師として店舗運営に5年以上携わっています。

 

現場での「 また新しく始まる制度何だっけ?、」「 じゃあ、どうすればいいの? 」

などのお悩みに対して私の店舗での考え方、取り組み、具体例を紹介するためにサイトを立ち上げました。

 

 

概要

要件

まずは原文を見ていきましょう。

 

調剤について特に手厚い感染症対策を要することを勘案し、特に必要な感染症対策を講じた上で調剤(薬学的管理及び指導)を実施した場合に4点を算定可能。

なお、患者及び利用者又はその家族等に対して、院内感染防止等に留意した対応を行っている旨を十分に説明すること。

( 0410対応に基づき、電話や情報通信機器を用いて服薬指導を実施した場合は対象外 )

 

 

K くん
簡単に言うと、「 薬局で新型コロナウイルスへの対策をしっかり行っていることを患者さんへ周知や説明をすることで算定できる 」ってことだよ。

へぇ~、なるほど。その対策って何をするればいいの?

K くん
「 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 」を参考にして下さいって書いてあるんだけど、私の薬局では下記3点のような対応をしているので参考にしてみてね。

 

①、飛沫予防策、接触予防策、感染防止に十分配慮すること。

ⅰ、 朝、昼、帰りと患者さんがいないときに待合室を清掃消毒しています。

ⅱ、 手指用消毒も足でペダルを踏むと消毒液が出てくるタイプのポンプを置いてます。

ⅲ、 番号表示器があるので、出来上がったら番号表示。患者さんも待合室でずっと待たず外出してOK。戻ってきたらすぐに渡して滞在時間を縮小。

 

②、新型コロナウイルス感染症の感染予防策を職員へ周知。

ⅰ、会社から来る通知や厚生労働省のホームページをチェックしています。

ⅱ、更新していたら印刷して回覧、情報をアップデート。

 

③、病室や施設等の運用について感染防止になるよう変更など検討すること。

ⅰ、受付、投薬台にアクリル板のパーテーションを設置。

ⅱ、モール内の薬局なので入り口をずっと開放して換気。

 

実施期間

2021年4月1日 ~ 2021年9月30日

あくまでも、臨時的な取り扱いだから10月以降はどうなるかまだ決まっていません。

その頃の新型コロナウイルス感染状況はどうなっているのでしょうか、、。少しでも落ち着く気配があれば良いのですが、、。

 

対象者

全ての患者及び利用者

悩めるイヌ
薬局を利用する人全員なんだね。

そう、薬局利用者の皆さんに安心して利用してもらいましょうということだね。
K くん

 

 

薬歴記載内容

 

悩めるイヌ
やっぱり薬歴にも記載しといた方がいいの?

そうだね、記載しておいた方が良いと思うよ。説明した記録にもなるからね。
K くん

悩めるイヌ
そっかー。書くのは分かったけど毎回記載しなきゃいけないのかな??

1回説明したら薬歴TOP画面に、記載例のような文章を残すので良いと思うよ。
感染防止対策はほとんどの薬局で継続実施してると思うし、毎回の口頭説明とは要件に書いていないからね。
K くん

 

ワンポイント

薬歴記載例 )

本人に薬局内感染防止対応( 掲示物での周知 )を行っている旨説明済み( 〇年〇月〇日 )

 

レセプトコメント

 

神奈川県 不要

 

調剤感染症対策加算とありますが、こちらは基本料に+4点されます。

薬学管理料に加算される服薬情報等提供料などとは別ですのでレセプトコメントは不要のようです。

 

それと「 薬局で感染防止対策のための取り組みはもちろんしてるよね? 」ということで今の時代に沿った薬局環境にしていれば算定できることが前提となります。

 

算定

 

調剤感染症対策実施加算
基本料 調剤基本料
調剤基本料( 同時受付80/100 )
調剤基本料( 分割調剤2回目以降 )
薬学管理料 外来服薬支援料
服用薬剤調整支援料
在宅患者訪問薬剤管理指導料
在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料
在宅患者緊急時等共同指導料
服薬情報等提供料
経管投薬支援料
乳幼児服薬指導加算( 臨時取扱 )

※「 新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その35)の一部訂正について(令和3年3月29日事務連絡) 」を元に作成。

〇 : 算定可

△ : 調剤基本料と併算定しない。単独で算定する場合にのみ算定可

✖ : 算定不可

 

もし他にもありましたら、Twitter、お問い合わせから教えていただけると嬉しいです。

 

下記は、私個人の質問を管轄事務所に聞いた回答になります。

Q1、Aさんが、4月1日に午前中:B病院、午後:Cクリニックと分けて処方せんを受付けた場合、それぞれの処方箋受付時に算定は可能でしょうか?

A1、算定可能。

※関東信越厚生局 神奈川事務所 4/2確認

 

疑義解釈の調剤部分該当箇所

 

別添え資料の薬局に関係する部分を記載しました。

調剤以外の医科、歯科の部分なども確認したいという方は、ぜひ原文をご一読ください。

 

( 問1 )

2について、患者及び利用者の診療等において、「特に必要な感染予防策」とは、どのようなものか。

 

( 答 )

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」等を参考に、感染防止等に留意した対応を行うこと。(感染防止等に留意した対応の例)

・状況に応じて、飛沫予防策や接触予防策を適切に行う等、感染防止に十分配慮して患者及び利用者への診療等を実施すること。

・新型コロナウイルス感染症の感染予防策に関する職員への周知を行うこと。

・病室や施設等の運用について、感染防止に資するよう、変更等に係る検討を行うこと。

( 問2 )

電話や情報通信機器を用いた診療又は服薬指導を実施した場合、医科外来等感染症対策実施加算、歯科外来等感染症対策実施加算及び調剤感染症対策実施加算を算定することができるか。

 

( 答 )

算定できない。

( 問3 )

2(1)③について、調剤基本料の注4又は注7に該当する場合、調剤感染症対策実施加算を算定できるのか。

 

( 答 )

算定できる。

( 問4 )

2(1)③について、処方箋を同時に複数枚受け付けてアからキまでに掲げる点数を複数回算定する場合、調剤感染症対策実施加算も複数回算定できるのか。

 

( 答 )

2(1)③アからキまでに掲げる点数を複数回算定する場合であっても、1回に限り算定できる。

( 問5 )

2(1)③キについて、医師の指示により分割調剤を行う場合、調剤感染症対策実施加算を分割回数で除して算定するのか。

 

( 答 )

調剤を行うごとに、分割回数で除していない点数で算定できる。

( 問6 )

2(1)③について、調剤技術料の時間外加算等の算出の際に用いる、調剤基本料を含めた調剤技術料(基礎額)に調剤感染症対策実施加算は含まれるのか。

 

( 答 )

含まれない。

( 問11 )

1及び2について、それぞれの算定要件を満たした場合、併算定できるか。

 

( 答 )

併算定できる。

 

※補足 現在(コロナ渦)の働き方に対する私の考え

 

昨今、新型コロナウイルスの影響により医療業界を取り巻く環境は大きく変わりました。

2020年からオンライン服薬指導、0410対応など新しい取り組みも始まっています。

この影響は、仕事に対する私の考え方に大きな変化をもたらしました。

 

それは、以下の3つです!

毎日意識しながら過ごすようにしています。

 

ポイント

・コロナ前の日常に戻る可能性は低いだろう。従来の働き方から改善できることを考える!

・仕事より家族との“今”( 時間 )を大事にしていきたい!

・やらなくて済むものはやらない。使いたいコト・ヒトに注力したい!

 

また、今後も不測の事態は起こりえるし1つの会社・仕事に執着することに私はリスクが発生すると考えています。

 

今後のリスクを減らすためにも転職サイトに登録して万が一に備えておく必要性があると感じ始めています。

 

新型コロナウイルスがこんなに流行するなんて誰も予想できなかったように未来を予測することは誰にもできません。

 

以上をふまえ、

私は「 今の会社に留まりつつ良い案件の情報収集を続けて、もし何かあったら転職する 」いう考え方で自分ができる準備をしています。

 

業界情報を自分から取りに行くんだ! と常に準備をしておくことで、不安が減ったという実感もあります。

 

今でもコロナが収束する気配はありませんしこれからも私達を取り巻く環境はどんどん変わっていくでしょう。

 

3~6か月後に短中期的目標を設定しながらその先で自分は何をしたいのか? を考えていかなければなりません。

 

そして、情報収集を続けて現状と比較しどれが最適解か取捨選択する という力はこれからの時代にとても必要になると思います。

 

その第一歩を踏み出してこれからの時代を戦っていくため、そういった人たちが増えて欲しいと思うので、私が使っているサイトを2つご紹介します。

 

1つ目は、「 エムスリーキャリア( 薬キャリ ) 」です。

とりあえず何か行動してみよう!、薬学的知識をインプットしながら業界情報ももらいたい! という方におすすめです。



こちらでは、ジャーナル( BMJ )、臨床、治験や臨床研究などの記事も多数あります。

臨床・学習という分野には「 治療薬の選び方 」「 薬歴の達人 」などの記事が掲載されていて現場ですぐ役立つ内容を学ぶことができます。

 

2つ目は、「 ファルマスタッフ 」です。

転職を見越していて本格的に動こうかなと考えている方におすすめです。

求人数が5万件以上で、大手調剤薬局が母体なので経営基盤がしっかりしています。

そのため、業界動向も把握していて今求められている人材など的確にアドバイスしてくれます。



参考記事として、利用したメリット、デメリット、転職理由などより詳しくまとめた記事です。

↓ ↓ ↓

【 転職サイトを活用! 】コロナ時代を生き抜くには情報収集が必須!

こちらも併せてぜひご覧下さい。

 

まとめ

 

ほとんどの薬局が、新しい加算ができたからそこを目指すということではないと思います。

 

薬局というより他の施設でも同じことが言えると思います。

「 患者さん、利用する人がこれなら安心して薬局に来てもらえる 」ということを考えていれば自然と店舗環境を整えることにつながりますよね。

 

また、調剤報酬の点数は微々たるものかもしれませんが、小さなことを継続していくことが大事だと私は考えています。

今後も皆様の勉強に役立てるよう私自身磨いていくのでこれからもよろしくお願いします。

 

※参考資料に薬局で掲示している周知用ポスターの見本を貼っておくので、ぜひご活用ください。

 

注意

記事の内容は最新にするよう心掛けていますが、日々、解釈や状況は変わります。

盲信せず最終的なご判断は、管轄の保健所や厚生局、支払基金などにご確認の上ご自身で行っていただくようお願い致します。

 

参考資料

 

・「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取り扱いについて(その35)の一部訂正について(令和3年3月29日事務連絡)

・店内周知用ポスター

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