Pharmacist 制度

【 病院における高齢者のポリファーマシー対策 】の始め方と進め方

2021年4月18日

 

令和3年3月31日に厚労省から公表されたんだけど、忙しくて読む時間が取れません。

 

大丈夫!そんな人の為に大事そうな部分を解説するよ。

もちろん、原文を読んでもらうのが良いけどまずは知識ゼロの状態を防ぎたいね。

K くん

 

悩めるイヌ
ありがとう。少しでも知ってたら安心するよ。 

 

本稿では、病院における高齢者のポリファーマシー対策で薬局薬剤師が知っておくべき部分を要約して解説していきます。

記事の要点だけでなく、地域連携、多職種連携をこれから進めていくためにも1回は原文を読むのも大事だと思います。

 

本記事の主な内容

・病院内でポリファーマシー対策を始める前に

・病院内で身近なところから始める方法

・調剤薬局での実践例(私の薬局で取り組んでいること)

 

どうも、こんにちは。kloloです。

今回は、こういった人向けの記事です。

 

ポイント

・病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方 って何ですか??

・なかなか読む時間が取れなくて困っています、、(>_<)

・とりあえず大事なことだけ知りたい!

 

上記のような人が、

「 概要はこんな感じなんだ。薬局業務で活かせる部分はどこかな? 」

「 よし、今日、資料を印刷して少し読んでみよう。 」

という行動のところまでを目的にしています。

 

それでは、順番にお伝えしていきます。

 

資料が作られた背景

 

①高齢化の進展に伴い、加齢による生理的な変化や複数の併存疾患を治療するための医薬品の多剤服用等によって、安全性の問題が生じやすい状況にある。

②平成 29 年4月に「 高齢者医薬品適正使用検討会 」を設置し、高齢者の薬物療法の安全確保に必要な事項の調査・検討を進めてきた。

③今まで「 高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」及び「 高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別))」を取りまとめてきた。

 

※多剤服用時に注意する有害事象、診断や処方見直しのきっかけ、注意すべき薬剤と症状等などが記載してありました。

 

私もこちらの文書は読んでいなかったので、なるほど!という記載が多数ありました。

 

使用目的

 

①ポリファーマシー対策を始める病院が取組初期に直面する課題を解決するためのスタートアップツールとして活用してもらうこと。

②ポリファーマシー対策をある程度進めている病院が業務手順書を整備し、業務をより効率的に行う参考資料として活用してもらうこと。

 

ポリファーマシー:単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬物有害事象のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランスの低下等の問題につながる状態。

 

薬物有害事象:薬剤の使用後に発現する有害な症状又は徴候であり、薬剤との因果関係の有無を問わない概念。

 

副作用:薬剤との因果関係が疑われる又は関連が否定できないもの

 

病院内でポリファーマシー対策を始める前に

病院内の現状

ポリファーマシーに関して現場で困っていることの実例を記載します。

こちらは、病院薬剤師の知り合い、在宅施設の医療関係者へ確認した内容です。

 

・入院時の持参薬に実際には服用していない薬剤が含まれている

・服用薬剤数が多く、看護師による服用方法の説明・管理が難しい

・ポリファーマシーに関連してせん妄や転倒が発生する

 

どうして、在宅施設の関係者からも聞き取りを行ったかというと、私の感覚では病院へ入院すること、施設へ入所することで困る部分は一緒かもなぁと思ったからです。

 

病院へ入院してからの流れは、調剤薬局に勤めているとなかなか知ることができません。

 

ただ、私が経験してきたことでこれに近いと思うのが、往診時に患者さん宅にお邪魔した際、残薬回収と整理が入院時の作業に近いのではないでしょうか?

( まったく違うと思われる方がいましたらすみません。 )

 

【 当薬局で取り組んでいること 】

薬局での服薬指導でしっかり飲めているか確認はするものの、患者さんが「 飲めているよ 」となれば信じてしまうのが正直なところです。

 

次回の受診までの間隔が短すぎる、早すぎる、残薬調整が頻繁に発生するなどは、何か問題があるのではないか?とさらに深掘りしていくように実施しています。

 

血圧、HbA1cなどの数値も前回と比較してコントロール不良であれば「 なぜ下がらないのだろう?、本当に飲めているのか?、飲めてない理由は何かあるのか? 」とつねに「 なぜ? 」を問い続けることも大切ですね。

 

病院⇔地域のクリニック、薬局、介護事業所など関係施設の理解が必要

病院内の取組であっても、病院外関係施設の理解を得ていないとポリファーマシー対策を行った患者が退院後に元の処方に戻ってしまう場合があり、これを回避するためにもポリファーマシー対策を始める前に地域の医療機関・薬局にも取組を理解してもらうことが重要です。

 


※出典:患者のための薬局ビジョン(厚労省のHPより)

 

【 当薬局で取り組んでいること 】

スライドにもある通り、地域全体でこれから患者さんを支えていくことが求められています。

今後、薬局だけでなく病院の薬剤部、サポートチームもポリファーマシーに対して動きを活発にしていくと考えられます。

 

その時に薬局でもすぐに連携ができるよう取り組みの内容を知っておいた方がスムーズに連絡が取りあえると思います。

ある日突然、「 医療連携の件で、お電話しました。 」と連絡がくる日があるかもしれませんから。

 

実際、当薬局では、地域包括支援センターのケアマネさんと月1ペースで電話で、勉強会の予定、患者さんやお薬の相談などの取り組みを実施してしっかり下地を整えている状況です。

 

病院内で身近なところから始める方法

病院内でも取り組みを活発にするため、既存ツールをどんどん活用する

既に病院で活動している医療チームや既存ツールにポリファーマシーの視点を導入することで取組みやすくなる場合もある。

薬局薬剤師、服薬情報提供書、患者の意向、処方見直し案やその理由の記載欄を加え、記載してもらうようにする。

※報告書様式事例集をご参照ください。

 

【 当薬局で実施していること 】

私が働いている薬局の門前Drは、服薬情報提供書の様式は特に気にしない先生方です。

要点として、患者さんの意向は?、何を?、どうしてほしい?、その理由は? をしっかり記載しているのでそれで充分とのことです。

 

基本的には、厚労省で出ているもの様式例で十分ですが、場合によってオリジナル作成のものと使い分けています。

 

対象患者は対応可能な範囲で決める

病棟・診療科、対応時間、対象患者の優先順位をつけることで活動を導入・維持しやすくなり、目的も明確になる。

対象患者の抽出方法として、担当看護師や病棟薬剤師など、患者の状況を日々把握している立場から提案してもらう方法もある。

 

【 当薬局で実施していること 】

当薬局では、対象患者を絞る時に下記のような方を重点的に見ています。一例としてご参考下さい。

 

・独居で自己管理の方

・残薬調整が3回くらい発生している方

・〇〇病院など大きい?!病院でお薬をもらっている方

( 門前クリニックの為、大きい病院の処方箋は持参は割合は少ないです )

・調整支援料を考慮し5、6種以上の方

 

薬局業界だけでなく、病院や介護連携施設がどういう取組をしていて、薬局にもどんな関係があるのか? ということを結び付けて知っておく必要がありますね。

 

報告書様式事例集

 

・服薬情報等提供書

・持参薬評価テンプレート( 東京大学医学部付属病院 )

・薬剤管理サマリー( 日本病院薬剤師会 )

注意

記事の内容は最新にするよう心掛けていますが、日々、解釈や状況は変わっていきます。

盲信せず最終的なご判断は、管轄の厚生局や保健所などにご確認の上ご自身でして頂くようお願い致します。

※補足 現在(コロナ渦)の働き方に対する私の考え

 

昨今、新型コロナウイルスの影響により医療業界を取り巻く環境は大きく変わりました。

2020年からオンライン服薬指導、0410対応など新しい取り組みも始まっています。

この影響は、仕事に対する私の考え方に大きな変化をもたらしました。

 

それは、以下の3つです!

毎日意識しながら過ごすようにしています。

 

ポイント

・コロナ前の日常に戻る可能性は低いだろう。従来の働き方から改善できることを考える!

・仕事より家族との“今”( 時間 )を大事にしていきたい!

・やらなくて済むものはやらない。使いたいコト・ヒトに注力したい!

 

また、今後も不測の事態は起こりえるし1つの会社・仕事に執着することに私はリスクが発生すると考えています。

 

今後のリスクを減らすためにも転職サイトに登録して万が一に備えておく必要性があると感じ始めています。

 

新型コロナウイルスがこんなに流行するなんて誰も予想できなかったように未来を予測することは誰にもできません。

 

以上をふまえ、

私は「 今の会社に留まりつつ良い案件の情報収集を続けて、もし何かあったら転職する 」いう考え方で自分ができる準備をしています。

 

業界情報を自分から取りに行くんだ! と常に準備をしておくことで、不安が減ったという実感もあります。

 

今でもコロナが収束する気配はありませんしこれからも私達を取り巻く環境はどんどん変わっていくでしょう。

 

3~6か月後に短中期的目標を設定しながらその先で自分は何をしたいのか? を考えていかなければなりません。

 

そして、情報収集を続けて現状と比較しどれが最適解か取捨選択する という力はこれからの時代にとても必要になると思います。

 

その第一歩を踏み出してこれからの時代を戦っていくため、そういった人たちが増えて欲しいと思うので、私が使っているサイトを2つご紹介します。

 

1つ目は、「 エムスリーキャリア( 薬キャリ ) 」です。

とりあえず何か行動してみよう!、薬学的知識をインプットしながら業界情報ももらいたい! という方におすすめです。



こちらでは、ジャーナル( BMJ )、臨床、治験や臨床研究などの記事も多数あります。

臨床・学習という分野には「 治療薬の選び方 」「 薬歴の達人 」などの記事が掲載されていて現場ですぐ役立つ内容を学ぶことができます。

 

2つ目は、「 ファルマスタッフ 」です。

転職を見越していて本格的に動こうかなと考えている方におすすめです。

求人数が5万件以上で、大手調剤薬局が母体なので経営基盤がしっかりしています。

そのため、業界動向も把握していて今求められている人材など的確にアドバイスしてくれます。



参考記事として、利用したメリット、デメリット、転職理由などより詳しくまとめた記事です。

↓ ↓ ↓

【 転職サイトを活用! 】コロナ時代を生き抜くには情報収集が必須!

こちらも併せてぜひご覧下さい。

 

参考文献

 

・病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方について( 原文 )

・高齢者の医薬品適正使用の指針( 総論編 )

・高齢者の医薬品適正使用の指針( 各論編(療養環境別) )

・高齢者の安全な薬物療法ガイドライン 2015( 2016 年 10月日本老年医学会 )

 

 

以上、皆さんの参考になれば嬉しいです。ありがとうございました。

また次回、お会いしましょう(^_-)-☆。

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