Pharmacist 行政・申請

【 処方せんの使用期間 】なんで4日以内なの??

2021年5月23日

処方せんの使用期間って4日以内って聞いたことがあるんだけどそうなの?

 

そうだよ!正確には、処方せん交付日(処方せんをもらった日)を含めて4日以内だね。
K くん

 

悩めるイヌ
そうなんだ。じゃあ、今忙しいから1週間後に取りに行っても大丈夫かな??

 

うーん、気持ちは分かるけどそれはできないね。どうしてできないのか?を順を追って解説していくね。
K くん

 

悩めるイヌ
ありがとう。ちゃんと分かってなかったから教えて欲しいな。

 

オッケー。使用期間の解釈でトラブルになりやすいからよく理解しておいた方がいいと思うよ。
K くん

 

本稿では、処方せんの使用期間の解釈について( 2021年5月時点 )わかりやすくまとめています。

 

本記事の主な内容

①、そもそも、処方せんって何?

②、処方せんの使用期間は何で4日以内って決まっているの?

③、もし、使用期間が過ぎてしまったらどうすればいいの?

 

どうも、こんにちは。kloloです。

今回は、こういった人向けの記事です。

 

ポイント

・処方せんの使用期間をしっかり根拠を持って説明できるようになりたい!、根拠となる資料を知りたい! という方。

・新卒、保険薬剤師になったばかりの方。

 

上記の方が、

「 言葉の意味や定義がしっかり理解できるようになった! 」

「 自分の言葉で患者さんに説明できる文章を作れるようになった! 」

という行動のところまでを目的にしています。

 

処方せんの使用期間って、皆さんご存知でしょうか??

保険薬局で働く薬剤師の方々で知らない人はいないと思います。しかし、患者さんの場合、H22年の総務省データによると約40%が「 4日以内 」と知らないというデータがあります。

 

10年前に比べると各医療機関の啓発活動、インターネットなどの普及により認知度は上昇していると思いますが、私が働いている薬局でも約1~2ヶ月に1回くらいの頻度で処方せんの期限切れがある印象です。

 

今後も病院・クリニック、薬局など全体で患者さんに周知、説明していく必要があり、それによって患者さんが不利益を被ることが減れば嬉しいです。

 

それでは、順番に解説していきます。

 

そもそも処方せんって何?

「 処方せん 」の定義とは?

 

病院・クリニックで診察後、受付で「 〇〇さ~ん、今日、処方せんが出ているので近くの薬局でもらってくださいね。 」とこんなやりとりがあると思います。

 

よくある光景の一部で、

「 ハイハイ、また処方せん出てるのね。 」

「 お薬をもらうための用紙( 引換券のようなもの )でしょ。 」

ということをおっしゃる方がいます。

 

実際、広辞苑で検索してみると以下のような言葉が出てきました。

 

「 医師が患者に与えるべき薬物の種類・量・服用法などを記した書類。これによって薬剤師が調製する。 」

 

なるほど!!

つまり、医師が患者さんを診察( 診断 )して、症状に合った処方を行い、薬剤師が処方内容をチェックして患者さんへお薬を渡す。

という一連の流れが記載されているのです。

 

そこに2020年9月より開始された服薬フォローも補足して私は自分の定義としています。

 

医師が患者さんを診断して、症状に合った処方を行い、薬剤師が処方内容をチェックして患者さんへお薬を渡す。

お渡し後、服用している患者さんの体調変化はどうか?を確認して医師にフィードバックする

 

もう「 正しく渡すのが私たちの仕事です。 」という時代ではないのです。過去にはそういう時代もあったかもしれませんが今は当たり前のことです。

 

今、薬剤師に求められていることは、お薬を渡して服用後どうなったか?どうなっているか?など継続して薬の効果判定をするということに付加価値が見出されていると感じています。

 

※「 補足 」

処方せんは、私用文書に該当するため、書き足したり手を加えると詐欺、私文書偽造及び同行使(未遂も含む)など刑法の罰則に該当する恐れがあります。

知らなかったでは済まされないので絶対にやめましょう!

処方せんをもらったらどうするの?

 

保険診療( 受診 )による保険調剤( 薬剤譲渡 )の場合を前提とします。

上のスライドに一連の流れをまとめてみました。

そうです、処方せんをもらったら薬局に行く( 〇〇調剤薬局・〇〇薬局、〇〇ドラッグ など ) ということです。

 

処方せんを受付けている薬局の入り口ドア付近に、このような文言の入っているポスターなどが貼られていると思います。

目安にしてもらい、この記載があれば安心して処方せんを提出していただいてOKです。

 

例 ) 「 処方箋を受付けております。全国どこの医療機関の処方箋でも受付可能です 」というような感じです。

 

ただし、ここで注意点があります。

 

〇〇漢方薬局などでは、処方せんの取り扱いができない可能性があります。

理由として、保険による調剤の指定薬局を取ってないからです。保険診療のため保険調剤が必要になります。

 

保険指定を取得している薬局は、「 保険薬局 」「 保険調剤薬局 」などの置き看板、ステッカーが入り口付近にあると思うので確認してみましょう。

 

自費( 自由 )診療・・・健康保険等の公的な医療保険制度が適用とならない全額自己負担の診療のこと( 出典:ドクターズ・ファイル )

※保険証が無い人、医療保険で認められていない検査( 胃内視鏡検査など )

 

保険診療・・・日本は国民皆保険制度です。ほとんどの方が病院・クリニックの会計時に全額の内3割を支払っている状況です。

※高齢者の場合は、1割、2割負担の方もいらっしゃいます。

 

保険調剤・・・保険診療と同じで、薬局でも処方せんの全額の内、3割など負担割合に応じた金額を支払っています。

 

なぜ使用期間が4日以内と決められているの?

根拠とその理由

 

詳細を見ていくとこの箇所が該当することがわかりました。

 

健康保険法に基づく保険医療機関及び保険医療養担当規則

保険医療機関及び保険医療養担当規則第20条第3号イ

処方箋の使用期間は、交付の日を含めて四日以内とする。ただし、長期の旅行等特殊の事情があると認められる場合は、この限りでない。

 

また、私の勤めている会社でさらに根拠の背景を厚生局東京事務所に確認した内容がありました。 ※2020年6月時点。

以下は、その時に確認した内容です。

 

厚生労働省及び厚生局の判断として、

「 処方せんは、医師が処方日現在の患者の症状を考慮して必要な分の薬について記載して交付するものであり、交付の日から日数が経過した場合には、診察した当時からみて患者の症状が変わり、処方薬がその時点では安全かつ有効なものとはいえなくなるおそれがあるため、適正な日数として4日以内と定めている。 」

とのことでした。

 

いかがでしょうか?

少なくとも私はこれを読んで根拠と理由が納得できるものだと感じました。

 

それがなぜか血圧、糖尿病、コレステロールなどずっともらっているお薬で前回と同じ処方内容なら「 残っているからまた1週間後来ます。 」「 ちょっとの期間飲まなくても大丈夫でしょ? 」という方がいらっしゃいます。

 

例えば、新しいお薬が追加になった、変更になったけど10日後から開始します。 という方はいらっしゃるのでしょうか??

 

インフルエンザ、カゼに罹ってお薬もらったけど10日後から開始します。 という方はいるのでしょうか??

 

おそらく、特に理由が無ければすぐに治したいのですぐお薬をもらって飲み始めると思います。

 

なぜなら、診察の結果、必要になったので処方された わけです。

前回と同じ処方内容だった場合も 診察の結果、現状維持が必要になったので処方された のです。

 

変更の有無ですぐにお薬が欲しい、あとで良いです。 ということではなく、

診察の結果、今の病状に対して必要だから処方せんを交付 →4日以内に飲み始める というのが本質 なのです。

 

使用期間は処方せんのどこに書いてあるの?

 

処方せん中に、小さい字で「 処方せんの使用期間 」という箇所があります。

※下記、サンプル様式の画像参照。

 

正直、初めて処方せんをもらう方には、気づきにくいと思います。

 

都度、病院・クリニックで受付の方々も言葉で説明はしてくれていると思いますが、周知を続けていく必要はまだあると感じています。

 

 

使用期間の注意点と覚えておくこと3点

★1

 

使用期間・・・処方せんをもらった日を含めて4日以内

( 土日、祝日、薬局の休みなども含まれます。 )

 

例) 1日(金)に病院・クリニックで処方せんをもらったら、4日(月)までに薬局に提出してお薬をもらう ということになります。

 

調剤・・・処方せんを受付けてから、患者さんの背景、処方内容、アレルギー、副作用、併用薬など問題が無いことを確認できた後、患者さんに対面で薬剤情報提供(書面)をもってお薬をお渡しすること。

 

★1の画像を要約すると下記になります。

ⅰ、 処方せんをもらったら4日以内に薬局へ行き提出する。

ⅱ、 4日以内に処方せんに記載されているお薬をすべてもらう。

ⅲ、 4日以内にお薬を飲み始める。

※ある特定の薬局だけのルールではないことを知っておきましょう!

 

延長期間・・・長期の旅行等特殊の事情があると認められる場合は、この限り( 4日以内 )でない。 ※上記の「 根拠と理由 」の項も併せてご参照下さい。

 

どうしても4日以内に行けない場合は、まずは診察時に先生に相談してみましょう。

患者さんの病状や状況を考慮しながら一緒に考えてくれると思いますよ。

 

処方せんの使用期間が過ぎってしまったらどうすればいいの?

 

使用期間のこと分かってはいるんだけど、どうしても外せない仕事があって、、。体調を急に崩してしまって、、。

など仕方のないことは実際あると思います。

 

私もすぐに期限が切れたから「 はい、すぐに破棄です 」とするわけではありません。

トラブルの元になりますし何より患者さんがそれでは納得できないと考えています。

 

お薬はお渡しできないのですが、事情を伺って今後の対応をご説明するようにしています。

※薬局によって対応は異なります。すぐ廃棄するところもあるかもしれませんのでご注意ください。

 

人によっては「 不要です、破棄して下さい。 」という方がいらっしゃいますが「 何だかな~、、体調悪化しなきゃいいけど、、。」という思いになります。

 

ここでは、「 使用期間を過ぎてしまったけどお薬をやっぱりもらいたいです! 」ということを前提として、

行っていただくことを順番に3点ご説明します。

 

①、処方せんを預けていた薬局で行うこと

ⅰ、処方せんを返却してもらう または 薬局で廃棄してもらう。

→返却してもらった場合、その処方せんを持って受診した病院・クリニックへ持って行く。

→廃棄した場合、受診時と同様、保険証など必要なものを持って病院・クリニックへ行く。

 

②、病院で行うこと

ⅰ、処方せんの使用期間内にお薬をもらえなかったことを説明する。

ⅱ、前回の処方せんがあるなら一緒に提出しておく

ⅲ、再受診

ⅳ、処方せん再発行 または 使用期間延長の処理をしてもらう

再診料、処方せん発行料など別途費用が掛かる場合があります。

使用期間がいつまでか確認しましょう! 再受診当日までの場合もあります!

 

③、また薬局に行く( ①の薬局でも他の薬局でも構いません )

ⅰ、病院・クリニックで再度、処方せんをもらったらすぐに行く。

ⅱ、処方せんを提出しお薬をすべてもらう。

最寄りの薬局がすべて揃う確率が高いです。

 

以上で対応は完了です。 イメージはできたでしょうか??

 

注1)薬局より病院・クリニックへ電話問い合わせをして期間延長してもらうはNG行為です!使用期間が過ぎた処方箋はただの紙です。

それに、手を加えることは「有印私文書偽造罪」になる可能性があるので絶対にやめましょう!知らなかったでは済まされません、、。

 

※補足 現在(コロナ渦)の働き方に対する私の考え

 

昨今、新型コロナウイルスの影響により医療業界を取り巻く環境は大きく変わりました。

2020年からオンライン服薬指導、0410対応など新しい取り組みも始まっています。

この影響は、仕事に対する私の考え方に大きな変化をもたらしました。

 

それは、以下の3つです!

毎日意識しながら過ごすようにしています。

 

ポイント

・コロナ前の日常に戻る可能性は低いだろう。従来の働き方から改善できることを考える!

・仕事より家族との“今”( 時間 )を大事にしていきたい!

・やらなくて済むものはやらない。使いたいコト・ヒトに注力したい!

 

また、今後も不測の事態は起こりえるし1つの会社・仕事に執着することに私はリスクが発生すると考えています。

 

今後のリスクを減らすためにも転職サイトに登録して万が一に備えておく必要性があると感じ始めています。

 

新型コロナウイルスがこんなに流行するなんて誰も予想できなかったように未来を予測することは誰にもできません。

 

以上をふまえ、

私は「 今の会社に留まりつつ良い案件の情報収集を続けて、もし何かあったら転職する 」いう考え方で自分ができる準備をしています。

 

業界情報を自分から取りに行くんだ! と常に準備をしておくことで、不安が減ったという実感もあります。

 

今でもコロナが収束する気配はありませんしこれからも私達を取り巻く環境はどんどん変わっていくでしょう。

 

3~6か月後に短中期的目標を設定しながらその先で自分は何をしたいのか? を考えていかなければなりません。

 

そして、情報収集を続けて現状と比較しどれが最適解か取捨選択する という力はこれからの時代にとても必要になると思います。

 

その第一歩を踏み出してこれからの時代を戦っていくため、そういった人たちが増えて欲しいと思うので、私が使っているサイトを2つご紹介します。

 

1つ目は、「 エムスリーキャリア( 薬キャリ ) 」です。

とりあえず何か行動してみよう!、薬学的知識をインプットしながら業界情報ももらいたい! という方におすすめです。



こちらでは、ジャーナル( BMJ )、臨床、治験や臨床研究などの記事も多数あります。

臨床・学習という分野には「 治療薬の選び方 」「 薬歴の達人 」などの記事が掲載されていて現場ですぐ役立つ内容を学ぶことができます。

 

2つ目は、「 ファルマスタッフ 」です。

転職を見越していて本格的に動こうかなと考えている方におすすめです。

求人数が5万件以上で、大手調剤薬局が母体なので経営基盤がしっかりしています。

そのため、業界動向も把握していて今求められている人材など的確にアドバイスしてくれます。



参考記事として、利用したメリット、デメリット、転職理由などより詳しくまとめた記事です。

↓ ↓ ↓

【 転職サイトを活用! 】コロナ時代を生き抜くには情報収集が必須!

こちらも併せてぜひご覧下さい。

 

まとめ

 

使用期間が4日以内の理由を知ればお薬を飲む意義もわかる!

 

注意

記事の内容は最新にするよう心掛けていますが、日々、解釈や状況は変わっていきます。

盲信せず最終的なご判断は、管轄の厚生局や保健所などにご確認の上ご自身で行っていただくようお願い致します。

 

5、参考資料

 

・保険医療機関及び保険医療養担当規則

・薬の処方せんの使用期間の徒過の防止について(概要)

・薬の処方せんの使用期間の徒過の防止について(回答)

 

 

以上、最後までご覧いただきありがとうございました(*^^*)

また次回、お会いしましょう♪

-Pharmacist, 行政・申請

© 2021 薬剤師 kloloの勉強ブログ Powered by AFFINGER5